Microsoft Azureはマイクロソフト社が運営するパブリッククラウドサービスです。世界中に約60のデータセンターを持ち、日本では東日本と西日本の二拠点が存在します。GoogleのGCPやAmazonのAWSと並び人気のクラウドサービスとして知られ、ソフトウェア会社独自の強大なバックボーンのもと運用されています。
Microsoft Azureはパブリッククラウドサービスとしては後発ながら、既に世界第2位のシェアとなっており、シェア成長率ではトップクラスの非常に人気のあるパブリッククラウドサービスとなります。
本記事ではMicrosoft Azureの概要を解説し、Microsoft Azureを使うべき企業の特徴をご紹介いたします。
世界最大のソフトウェア企業、マイクロソフト社が提供するMicrosoft Azureは、クラウドサービスの領域でも世界トップ3レベルのバックボーンを所有しています。Microsoft Azureのデータセンターは「リージョン」と呼ばれ、現在は世界各地に60のリージョンが存在します。Microsoftが提供する広範囲のネットワークシステムにより、約140か国でクラウドサービスの利用が可能です。
Microsoft Azureの特徴として「全てのデータをクラウド上に移す必要はない」という考え方が存在します。他社のクラウドサービスが全てをクラウドに移行させる「フルクラウド」を前提としてサービスを運用していることに対し、Microsoft Azureは一部をクラウド、一部をオンプレミスで使用する「ハイブリッドクラウド」を掲げています。オンプレミスとクラウドを併用することで、より柔軟なシステムを構築することができます。
既に利用しているオンプレミスのライセンスにソフトウェア・アシュアランス(SA)が付いている場合や、サブスクリプション付きのWindows Server 、 SQL Server ライセンスなどを保持している場合、追加ライセンスの購入なしでAzureを利用開始することが可能です。また、基本的に使用した分の従量課金による毎月支払いになりますが、サービスによっては1年分または3年分をまとめて先に支払うことで、最大72%の予約割引を受けることができます。
Microsoft Azureには様々なセキュリティ対策やコンプライアンス対策が設けられています。世界60拠点に設置されているデータセンターでは、入念なセキュリティチェックや作業の自動化などが行われ、人為的な操作の介入を少なくするなどの対策が取られています。また、Microsoft Sentinelというサービスでは、お客様が利用しているオンプレミスとMicrosoft Azure両方の安全管理を一元化することもでき、アクティビティログなどを確認することも可能です。
Microsoft Azureは日本国憲法に準拠し、東京地裁裁判所を管轄裁判所として定めているため、日本の企業が法律のもと安全にサービスを利用することができます。
また、Microsoft Azureは、マイクロソフトから個別に購入するのではなく、Cloud Solution Provider(CSP)と呼ばれる提携会社から購入する形がメインになります。CSPから購入することで、クラウドに馴染みがない企業でも、導入や運用のサポートを受けながら快適にサービスを利用することができます。
Azure クラウド ソリューション プロバイダー | Microsoft Azure
Microsoft Azureの管理にはAzure Portalを使用します。Azure Portalでは「サービス管理」「デプロイ管理」「インシデント管理」「分析管理」「監視や診断管理」など様々な項目を一括で管理することが可能です。管理画面を整理し、必要に応じてピン留めするなど、自分が見やすいようにカスタマイズすることもできます。
また、Azure Portalを利用することでコストのコントロールも可能になります。Microsoft Azureは基本的に従量課金制のため、あらかじめ「課金アラート」を設定し、課金見積もりが一定額に達した際に通知を出すことで使用量を管理しながら運用できます。
Microsoft Azureはマイクロソフト社の他の製品とも親和性が高いため、現在の業務で既にマイクロソフト製品を利用している場合、スムーズな導入で効率化を図ることができます。また、SA付のライセンスを保持している場合は、支払い方法に応じた割引が受けられるというメリットもあります。
Microsoft AzureはCSPから購入するため、分からないことがある場合には購入元に相談することができます。クラウドのノウハウがない状態でも、CSPによるサポートを得ながら運用していくことが可能です。CSPにはAzure専任のエンジニアが在籍していることも多く、それぞれのニーズに応じた質の高い技術支援を受けることができます。
オンプレミスとクラウドを連携させて利用できるのがMicrosoft Azureの特徴です。既存の自社システムとサービスを併用することでコスト削減やリスク分散が可能になり、より柔軟で効率的な対応ができるようになります。また、オンプレミスとクラウドの両方を一括でセキュリティ管理をする関連サービスもあるため、自社システムを世界的な企業のセキュリティ対策のもと運用できるのも心強いポイントです。
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サポート担当とのやり取りは、慣れていない場合適切な情報を引き出すことができず、連絡の往復が続き問題解決までに時間がかかることが多いです。
弊社のアドバイザリーサービスでは、弊社で回答できる部分は迅速に回答し、Azure内部の調査が必要な場合などはAzureサポートと連携して問題解決にあたることができます。
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